ファームハウスの全貌〜!!!と、生活あれこれ🐫🐫🐫
ジャーーーン!!!!!
引っ越したファームハウスの生活や間取りはこんな感じでした! これが精一杯。笑
間取り書いたら謎のスペースでてきた。。
ジャソダの家からラクダ車で引っ越すこと1時間。。(車が通れない田んぼのような道をすすむ)
ナツメヤシの木々が並んだナツメヤシロードを通り過ぎるとそこはスカーッと広がる広大なファーム地帯だった!
そこにポツンと廃墟のようなコンクリートでできたお家。ポツンと。隣には家よりでかいんじゃないかという倉庫。
このお家の主はムナの親戚で私と同い年くらいのエディーマーフィーのようなコミカルな農家さん。ビカネール市内にお家があって家族もいるけど3日はファームハウス、3日は市内の家、という感じで行ったり来たりの生活をしていてる。 私が来てからは気を使ってくれて2泊ファーム、5日間は市内というペース。そして主が帰ったらお風呂に入るとゆう感じでうまい事生活できました。
〜お風呂〜
そのお風呂というのもまずは薪を探しに行くところから始まります。細い枝からはじまり太い枝まで、、、砂漠地帯では木が貴重なため太い木を見つけるのも一苦労。。最後のへんは近所の子供とゲーム感覚で木を探す。
そしてもう使ってない直火キッチンの部屋で、いつからかほったらかされた鍋に水をはり湯を沸かす。。この間に料理をして、ちょっとでも電気がきてる間にご飯を食べたいから、お風呂はダッシュで!
そしてようやくお風呂に入れると思って鍋ごと風呂場に移動させたら。。。
浮いている。。。黒い、、、黒いカスが、、、大量に浮いている、、、、。
その時はもう電気が停電していたので薄明かりの中で見える黒色のぼやぼやは最強に恐怖。。
虫なのかなんなのか落ち着いてよく見てみると鍋の底の焦げだということがわかり、じゃあこれでいいかっと思ったけど、いや、良くはないなと思いお湯をチャイの葉をこす茶こしで丁寧に丁寧にこして、ようやくシャワーを浴びれました。って言ってもバケツに移したあっつあつの湯をちっちゃい桶に水を混ぜ入れてて毎回ブレンドして浴びるスタイルは特別にスペシャルなわけで、お湯を知った最初の人類と水に感謝するのでした。
ひたすらに地味で地道なシャワー。薄暗い闇の中で水をブレンドし髪を洗う女はちょっとおもしろいな。ほんとにね、体を洗うと身も心もすっきりするのは何でやろう。今回の旅でシャワーはほんな重要やな〜と気付かされた。シャワー最高や。
インド人は夜じゃなくて朝に入るのが一般的やけどシャワーはパワーやってゆうインド人の言葉がついにわかった気がした。
初日はこんな感じやったけどそれからは底の黒い汚れも出てこなくなって快適なシャワーを浴びれました。
そして後半には電気コイルを持ってきてくれてバケツに電気コイルをつっこんでお湯を作れるようになった。でもなんかちょっと壊れてて爆発とか感電しそうで怖いから私は全然使わんかった。主が市内へ帰る時はバケツに湯がはった状態にしてあって、トイレで湯を見つけた私はその優しさに涙がでそうなくらい感激で、惚れてまうやろ〜〜〜〜!!っと心で叫びながらお風呂に入るのでした。笑
〜水のこと〜
砂漠地帯で水はほんとに限りあるもので、インドに行く前に立山(富山県の立山連峰)で働いてる時はそんな水に困ることなんてなかったから住む場所でこうも変わるんやな〜と改めて実感した。
基本的に水は農業地帯のダムから水路を通ってそれぞれのファームに流れてくるようになってるんやけど、その水にホースをつないで家の上のタンクに水を貯めて、タンクも容量がそんなおっきくないからすぐに水がなくなるという、、。そして水が流れてくるのも毎日じゃないし、家に来るまでにそのホースが外れていたりして水が待ち遠しい日がほとんどやった。
家の裏に井戸があって緊急時はそこの水で。 井戸のありがたさを知った。怖いイメージが覆されました。バケツを井戸に落とした時はどうしようと思ったけど、いつの間にか誰かが拾ってくれていました。感謝。
テクニックがいるからな〜、、、手首のスナップが大事。
水もすぐ無くなるから食器洗うときにいかに水を使わず洗えるかとか、お風呂の時もいかに水を節約できるか、トイレで水を流すのも自分で流さなあかんからどの角度にしたらうまく流れるとか、、、、いろんな事を工夫するようになった。
〜電気のこと〜
電気ももちろん農業用にきている電気なので朝9時位から夜7時位まではわりときている。
夜の9時くらいまできていた時はテンションがあがり音楽をきいてパーティーのよう。電気がないならないで早く起きて早く寝るという生活が全然ストレスなくできて健康にも良さそう。
何より電気がないから星がほんまにキレイ。。こんな星空を歯を磨きながら眺めていられるなんて贅沢やわ〜〜〜 。。 日本でみていたオリオン座の間にあんな星あったんやとかこんなに星があったんやとか。
この時期は冬やったから寒いんやけど朝日が地平線からあがるのを部屋の窓から見えて太陽の陽の暖かさに感謝して、晴れた日はすこぶる良い気分にさせてくれた。明るいから電気もいらんし。満月の日は月明かりで結構みえるんやし、、、電気はなかったらないで慣れるもんやな〜と思うし、目も暗闇でも見れる目になったり野性的になれる。
そして日が落ちてからは暗闇で焚き火をしていつの間にか1,2人増えてはいつのまにか去っていく。きっと彼らには遠くの焚き火の火がすぐ見つけられるんやろな。
この農業地帯には人が転々といるけど みんな家にコンセントがないからよく携帯電話を充電しに遠くから家にくる。彼女と夜電話するからとかもちろんfacebookとかもやったりしてるんやけど、その後、真っ暗闇の道なき道を携帯のライトなしで帰る彼らはやっぱり野生の人やと思うしうらやましい。
〜食べ物のこと〜
たまに街に行ったときに必要なものを買い揃えて自炊生活。キッチンには必要なものはほとんど揃っていたから自炊ができてかなり助かった。
この主は市販のアタ粉は食べないし自分や親戚が作っているオーガニックの食品しか口にしない。インドの人はそんな食べ物に気を使っていないと勝手に思っていたけど、みんなスーパーで売られている卵や乳、バター、、、なんでも食品がどんな過程で作られていてどんな風に体に良くないから食べないんだと、しっかりとした意思を持っていた。コレは何の病気に良くて、この食材はアンチエイジングにいいとか、同い年のいかついバイク大好き男子から聞けるとは驚きだった。
(写真は大根のプランタづくり)
そして料理も主がいる時はいろんな料理を教えてくれて、色んな油や調味料を駆使して驚きの連続。
朝の定番パランタ!チャパティの中に具を入れるやつ。レパートリー無限。
おとなりさんは(めっちゃ離れてるけど)牛乳屋さんで朝と夕方に搾りたての牛乳を道まで持っていって牛乳買取屋さんに売る。子供もいつもお手伝い。
その前にいつも分けてくれてフレッシュなチャイを毎日飲めた。フレッシュな乳は濃くうまい。寒い朝のチャイは体にしみる、、、、そして砂糖の量がすごい。ラジャスタン州のチャイは特に甘い気がする。
バターはスペシャルなバターにこだわっていて親戚がつくる。 牛乳から手作業で作るバターはめちゃくちゃうまい。これは今までのバターをこえる風味と味で、一回つくってる最中に変わってもらったけど難しすぎて断念。。これぞ手作業という贅沢。膨大な時間と手間で完成させる。
野菜も育ていてインドらしい作物のほか大根もあった。土から引っこ抜いて洗って丸かじりスタイルはさらに美味しくさせる。手のひらより少し大きなサイズの大根の味はやっぱり大根で、、、日本のあのでっかい大根をいつか見せてあげたいな〜と思った。ちなみにビリーは大根の葉が大好き。
今年はインド料理のレパートリーがめちゃくちゃ増えたので夏になったらパーティでもしたいな〜。
ちなみにこの時期はパコラ(天ぷらみたいな)を揚げまくる祭の時期でファームにいる間なんども揚げ物を食べて胃が苦しかった。笑
日本では揚げ物した油の後始末が面倒やったりするけどインドの家庭ではどうしてるんやろう。。。。
答えは、、、
”油が無くなるまで揚げ続ける”
です!!! びっくり。そういう手があったか〜〜〜みたいな。
だから一回天ぷらすると大量の、、、ほんとに大量の天ぷらが出来上がって、近所のひと全員でたべるのです。
そして2日後は他の家で天ぷらしてまたそこの家に食べに行ったりもらいに行ったりして。。。
今日家は天ぷらしますよ!!みたいなアナウンスを口コミでするわけです。
なんだかいいな〜〜〜と思う。でも天ぷらを揚げ続ける妻は油の前に3時間4時間もあぐらで座り続ける。。。。熱い。座りの前かがみでで揚げつづけ、薪で火を調節し、、、、めっちゃプロフェッショナルやと思った。そしてご飯は誰よりも最後にしか食べれんからちょっとした修行のようや。
〜周りの環境〜
とにかく鳥がたっくさ〜〜〜んいた! 聞いたこと無いような鳴き声。おもしろい鳴き声や癖になるような声、笑ってしまうような声。。鳥の数だけ鳴き声が!! 孔雀もいっぱいいたしそこは鳥の楽園でした。車のとおる道路もすごく遠いから鳥の鳴き声とたまに人の声。
ラクダの羽も落ちている。匂いが気になる
キラキラのグラデーション!! 魚の鱗にも似ている!!
だんだんと成長する一面の緑とたくさんの星空でほんとにいいとこやな〜〜って、みんな連れてきたいな〜〜〜って思った。お散歩も気持ちいい。是非遊びに来てね!!
ビリーと夕陽を眺めて。。
P.S. 部屋のこの窓ならぬ穴はなんのためにあいているのでしょうか。聞こう聞こうと思って聞けずじまい。布団を詰め込んで1ヶ月をやり過ごす。ノープロブレム。